Brillia Art
BAG-Brillia Art Gallery-

Exhibitionオープン記念展覧会

「ヘラルボニー/ゼロからはじまる」
BAG+1、BAG+2
2021年10月15日(金)〜2022年1月23日(日)
※終了いたしました。

<NEWS> 
オープン記念展覧会
「ヘラルボニー/ゼロからはじまる」の展示内容が一部入れ替わりました。

Overview開催趣旨

ヘラルボニーは、双子の兄弟である松田文登と崇弥によって、2018年7月24日に創設された、“福祉実験ユニット”です。 当社は創設当初より「異彩を、放て。」をミッションに掲げ、日本、そして海外に存在する障害のある作家が描いたアート作品を様々なモノ・コト・バショに展開することで「障害」という言葉が持つイメージの変容に心血を注いできました。
私たちが社会に送り届けたいのは「障害者アート」でも「アートがデザインされた製品」でもありません。“障害=欠落ではない”という思想と、一人一人の内なる認識の「変化」です。
本展覧会は、ヘラルボニーの原点となった双子の原体験にはじまり、彼等の人生の転機となった岩手県花巻市のるんびにい美術館での“異彩”との出会い、そして、それらの“異彩”のアートが新しい価値と変化の兆しを纏って世の中へ変幻自在に放たれていくまでの、ゼロからの軌跡を辿ります。
知的障害のある人の無数の個性と才能が、人々の暮らしを鮮やかに彩る。その日常のささやかな煌めきは、誰もが違いを認め合い、自分らしくいられる世界へとつながるでしょう。

Artist & Exhibition Objects作家&作品紹介

小林 覚 るんびにい美術館(岩手県)在籍
作品名:「数字」
よく見ると、いろいろな数字がつなげて描かれているのがわかる。小林は養護学校中等部の在学中に、日記も作文もすべての文字を独特の形にアレンジして書くようになった。初め学校の先生も何とか直せないかと苦心したが、やがてこれを魅力的な造形表現ととらえることに切り替える。これを転機に、彼の表現は多くの人に喜びを与えるアートとして羽ばたき始めた。彼の好きな音楽家はビリー・ジョエル、クイーン、井上陽水、スピッツ、THE BOOM。そして散歩が大好き。
八重樫 季良 るんびにい美術館(岩手県)在籍
作品名:「無題(家)」
一見抽象的な幾何学パターンを描いたように見える絵だが、それが独自のアレンジによって描かれた建築物や乗り物だと知ったら多くの人が驚くだろう。この表現様式を八重樫は子どもの頃、誰に習うことなく独創によって生み出し、以来半世紀余りにわたってこのただ一つのスタイルで創作し続けて来た。その作品数はおそらく数千点に及ぶと思われる。
佐々木 早苗 希望の園(三重県)在籍
作品名:「(無題)」
絵画のみならず織り物、切り紙、刺繍など、いずれも緻密で色彩と構成の妙に富む様々な表現を生み出し続けている。彼女は一つの仕事に数か月から数年集中して取り組んだあと、不意にやめて別の仕事に移るのが常。2019年現在の彼女が打ち込んでいるのは、丸く切り抜いた紙をいくつもの色で同心円状に彩色し、塗り終わった紙を壁に並べて貼っていくこと。
森 啓輔 るんびにい美術館(岩手県)在籍
作品名:「黒いチューリップ」
1989年生まれ。三重県伊勢市在住。同県松阪市「希望の園」所属。12歳のときアトリエ「HUMAN・ELEMENT」で制作を始動。17歳から油絵を始め、全国の公募展や三重県展では毎年入選を果たす常連作家。これまでに愛知、岐阜、三重で個展を開催。国内だけでなく、ドイツ、フランス、スペイン、中国、ベトナムといった海外のグループ展にも多数参加。現在の明暗際立つ色彩構成は「希望の園」理事長・村林氏の助言から着想をえて確立したもの。趣味はテレビゲームと本を読むこと。
工藤 みどり るんびにい美術館(岩手県)在籍
作品名:「(無題)」
ある時はふわふわと、夢見るように周囲の誰かに笑顔で話しかけていたり。またある時は、一人自分の内側の世界に深く意識を沈めていたり。工藤のまなざしは、彼女の心だけに映る何かを追いかけてたゆたう。 心を満たす幸福なイメージが浮かぶのか。それとも痛みや悲しみを心に映さないようにするためなのか。それとも。工藤の制作は、瞑想から生み出されるような果てしなさがある。自分が今なにかを作り出しているという意識はあるのだろうかーー。彼女が描く時、縫う時、あるいはよくわからない「なにか」をしている時。ふとそんな疑問を感じさせる、不思議な空気が彼女の制作には漂っている。
高 橋南 るんびにい美術館(岩手県)在籍
作品名:「風のロンド」
クーピーペンシルやクレヨンを塗り重ねることで作り上げられた作品は、一見すると、素早い鉛筆の動きを要する激しい制作態度を連想させる。しかし実は、彼女の制作は非常にゆっくりと穏やかである。彼女の描き出すひとつひとつの色は、お互いに交じり合うことなく、それぞれにその美しさを主張しながら画面の上に現れ、激しさと静けさが不思議に同居しており、心を惹きつけられずにはいられない。

Greetingsご挨拶

株式会社ヘラルボニー
代表取締役社長 松田 崇弥(左)/
代表取締役副社長 松田 文登(右)
もしも兄が“普通”の兄だったなら、母も、父も、もっと楽に暮らせたかもしれない、私たち双子の兄弟も、もっと悩まずに暮らせたかもしれない。4歳上の兄、身体は33歳だけど、精神年齢は永遠の3歳。大切な兄であり、弟のような気もする不思議な関係を、最近はとても気に入っている。兄という眼鏡を通じてみる社会は、時に美しく、時に残酷で、社会には無数の感情が存在していることを知る。ぼくら双子が生まれたその瞬間、横には“普通じゃない”兄がいたから。ヘラルボニー/ゼロから、はじまる。
BAG-Brillia Art Gallery-
Executive Producer
東京建物株式会社 執行役員住宅事業企画部長 
大久保 昌之
私たちが目指す豊かな暮らしとは、時代や環境が変わっても自分が自分らしくいられる心地よい暮らしです。ヘラルボニーの目指す、誰もが違いを認め合い、自分らしくいられる世界は、まさに私たちが目指している豊かな暮らしと同じ未来にあると感じています。BAG-Brillia Art Gallery-の幕開けを彩る“異彩”の輝きをぜひ展示会でご体感ください。

Outline開催概要

展覧会名
「ヘラルボニー/ゼロからはじまる」
会期
2021年10月15日(金)~2022年1月23日(日)
会場
BAG-Brillia Art Gallery-
主催
東京建物株式会社
企画協力
株式会社ヘラルボニー
企画監修
公益財団法人 彫刻の森芸術文化財団
企画運営
株式会社クオラス
開館時間
11:00~19:00
※12月28日(火)〜1月5日(水)の間は年末年始休館です。
休館日
毎週月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日の火曜日へ振替休)
料金
無料
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