Brillia Art
BAG-Brillia Art Gallery-

Exhibition

「萩原朔美 都市を切取り、時を生け捕る」
BAG+1、BAG+2
2022年6月18日(土)~7月10日(日)
※終了いたしました。

Overview開催趣旨

私たちが住む日常は、多様性を受け入れ、時代とともに変化しています。
人が集い、日々を営み、街を形成していく、その積み重ねにより時代が生まれ、その蓄積は人々の尊い歴史や思い出となり、また暮らしを豊かにするでしょう。
都市や環境の変化に伴い、成長としての時間の痕跡を楽しむ都市探索の中には、日常の暮らしを豊かにするヒントがあると感じます。
この展覧会は、詩人萩原朔太郎没後80年に際し、「暮らしと文学」という観点から、映像作家、エッセイストである萩原朔美の幅広い活動と、その祖父萩原朔太郎の軌跡を紹介するものです。



<+1ギャラリーの展示内容>

「差異と反復」
萩原朔美がライフワークとする路上観察から生まれた写真をコラージュした作品と映像を中心に展示します。カーブミラーなど、街中のありふれたものを毎日のように探しては撮影を続け、それらを集め、つなげることで、時間の蓄積がもたらす独特の感覚が生まれます。
また、萩原朔美は1975年に雑誌「ビックリハウス」を創刊し、初代編集長を務めるなど、70年代および80年代の若者に大きな影響を与えたサブカル文化の立役者でもありました。「+1」では同誌の表紙を当時の貴重な資料とともに展示します。

<+2ギャラリーの展示内容>

「100年の定点観測~朔太郎・朔美写真展~」
萩原朔太郎が生前撮影した、あるいは被写体となった写真を、萩原朔美が同じ場所・状況をできるだけ再現して撮影した写真を並べたものを、作品として展示します。2022年の今飾られているよく似た2つの写真のうち、一つはおよそ100年前に撮影されているもので、100年の時間を閉じ込めた定点観測であるといえます。

Artist & Exhibition Objects作家&作品紹介

萩原 朔美
1946年11月14日東京生まれ。多摩美術大学名誉教授。前橋文学館館長。アーツ前橋アドバイザー。金沢美術工芸大学客員教授。祖父は詩人萩原朔太郎。母は小説家萩原葉子。1967年、寺山修司主宰の演劇実験室・天井桟敷立ち上げに参加。俳優、演出家として活動。1972年、山口勝弘、中谷不二子達のビデオひろばに参加。映像作品を制作。1975年、月刊「ビックリハウス」をパルコ出版から創刊。編集長を務める。1982年多摩美術大学講師。以後、教授、学科長、学部長、理事を歴任。主な著作「思い出のなかの寺山修司」筑摩書房。「毎日が冒険」三月書房。「時間を生け捕る」フィルムアート社。「演劇実験室天井桟敷の人々」フレーベル館。「死んだら何を書いてもいいわ」新潮社。「劇的な人生こそ真実」新潮社。その他多数。昨年、萩原の写真、版画、ブックオブジェ作品の大半が世田谷美術館に収蔵された。
水と緑と詩のまち前橋文学館提供
萩原 朔太郎
1886年11月1日―1942年5月11日。群馬県前橋市生まれ。従兄である萩原栄次から短歌の手ほどきを受け、文学の道に入る。与謝野晶子「みだれ髪」などに親しみ、短歌を「明星」に投稿。後に北原白秋主宰の詩誌「朱欒」に投稿をはじめ、室生犀星らと親交を深める。1917年に第一詩集「月に吠える」を刊行。口語の緊迫したリズムで、感情の奥底を鮮烈なイメージとして表現し、後の詩壇に大きな影響を与えた。さらに、1923年に出版した「青猫」で、口語自由詩の確立者として不動の地位を得る。音楽や写真、手品にも造詣が深く長年愛好した。1942年肺炎のため死去。享年55歳。
主な詩集に、「月に吠える」(感情詩社・白日社)、「青猫」(新潮社)、「蝶を夢む」(新潮社)、「氷島」(第一書房)、「宿命」(創元社)など。その他著作多数。

Outline開催概要

展覧会名
「萩原朔美 都市を切取り、時を生け捕る」
会期
2022年6月18日(土)~7月10日(日)
会場
BAG-Brillia Art Gallery-
主催
BAG-Brillia Art Gallery-
協力
前橋文学館 / art space kimura ASK? / TokyoLightroom / 株式会社金羊社
企画監修
公益財団法人 彫刻の森芸術文化財団
運営
株式会社クオラス
開館時間
11:00~19:00
休館日
毎週月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日の火曜へ振替休)
料金
無料
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