ヘラルボニーは、双子の兄弟である松田文登と崇弥によって、2018年7月24日に創設された、“福祉実験ユニット”です。 当社は創設当初より「異彩を、放て。」をミッションに掲げ、日本、そして海外に存在する障害のある作家が描いたアート作品を様々なモノ・コト・バショに展開することで「障害」という言葉が持つイメージの変容に心血を注いできました。
私たちが社会に送り届けたいのは「障害者アート」でも「アートがデザインされた製品」でもありません。“障害=欠落ではない”という思想と、一人一人の内なる認識の「変化」です。
本展覧会は、ヘラルボニーの原点となった双子の原体験にはじまり、彼等の人生の転機となった岩手県花巻市のるんびにい美術館での“異彩”との出会い、そして、それらの“異彩”のアートが新しい価値と変化の兆しを纏って世の中へ変幻自在に放たれていくまでの、ゼロからの軌跡を辿ります。
知的障害のある人の無数の個性と才能が、人々の暮らしを鮮やかに彩る。その日常のささやかな煌めきは、誰もが違いを認め合い、自分らしくいられる世界へとつながるでしょう。